▼ ぶすらじお ▼


うんとね。
ボクのしりあいのメスにね。
スゴイのがいるの。


ホントにすごいんだよ。
そのメスを一目見ただけの人から
「うわぁ!? ビ、ビックリした……」
「え? 人間なの? うっそだ〜」
っていう かんそうを もらっちゃうくらいすごいの。


え? 分かりづらい?
ぜんぜんイメージがわかないって?
そうだなぁ。じゃあもっとわかりやすい
たとえを出してみるね。





THE マ○ミ・ハヤシ


プラス



THE リキ・チョー○ュー


プラス



THE あぶらみ


イコール彼女。
ってかんじかなぁ。
なんていうか、アメリカンサイズの豚だよね。
それっぽく言うとBUTAだよね。


そんな顔面メルトダウンな彼女はね、
おともだちのペイくんが言うには「ヤリマン」なんだって。
「日本の男って飢えてんな……」って言ってたんだけど、
ヤリマンってなにかなぁ。 あぶらみのおともだちかなぁ。


でも、
「わたし、やせたらカワイイって」とか
そのミラクルブスは言うんだよね。
ばかなんだね。 かわいそう。


ただブスなだけなら、
こっちだってフォローするのにね。
「い、癒し系の顔だよね、う、うん」って
フォローするのにね。


バカみたいに男好きなんだよね、この豚。
そのせいで、大きなもんだいをおこしたんだよね。
くらいお話になっちゃうから、ここでは言わないけどね。
豚の上にビッチなんだよね。略して豚ビッチなんだよね。


それから、すこしずつ、その豚ビッチとボクたちは
あそばないどころか、口もきかなくなってったんだ。


でもね。
そんなある日のことなんだけどね。
ボク、お話のながれでね、豚ビッチのおうちに
遊びにいくことになっちゃったんだ。


メンバーは、
おともだちの西郷さんとペイくん。
そしてボクっていう かおぶれ。


みっかみばん、カミソリかたてに
死のうか まよったけど、やめました。
おかあさんがかなしむから。


なので、その日がやってくるまで毎日、
「あした ちきゅうがほろびますように」って
ボク、神さまにおいのりしたんだ。


でも、その日はやってきちゃったんだ。
神さまってイジワルだよね。


この豚ビッチは楽しそう。
ボクをふくめて それいがいの人たちは とっても辛そう。
いっしょにきた、おともだちの西郷さんもペイくんも、
じんせいを ひかんして じさつしそうなほど辛そう。


でね。
このしっぱいヅラがね。
おへやについたとおもったらね、
すぐにパソコンの電源をいれたのね。


なにをするのかなぁ、っておもって見てたら、
パソコンでつかうカメラとマイクをもってきて、
それをパソコンにセットしだしたんだ。


ボクは「なにをするんだろう?」とおもって
きょとんとしちゃったんだけどね。
ペイくんと西郷さんは「うわっ」って顔したんだよね。


豚ビッチが なにをしようとしてるのか、
ふたりはもう分かっていたみたいだから、
ボク、きいてみたよ。
「あの化け物は何をトチ狂ってるの?」って。


そしたら西郷さんが説明してくれたんだ。
「あいつ、これからネットラジオやる気だぜ」
って。




ネ ッ ト ラ ジ オ ?




OK、状況を整理しようか。


ネットラジオっていうからには、
ネットを介して、公に向けて放送するラジオなんだろう。
で、この卑しい豚ビッチめがこれからそれをやる、と。


そんなもん1人の時にでも出来るのに、
むしろ1人の時にやるべきなのに、
わざわざ3人もの人間を家に招待しておいてからに、
それを放置して、これからネットラジオを放送する気満々だ、と。
ふーん。なるほどね。


とりあえずさ。
お前もう死んでいいよ。
死んでみたら案外楽しいかもよ。
試しに一回死んでみろって。
騙されたと思ってさ。な?


まぁいいか。
この宇宙の神秘みたいな顔面したメスに
近づかなければ済む話だし。


そう思ってボクは気楽に構えていた。
すると、豚ビッチがなんの躊躇いもなく
こう言ったんだ。




豚「はい、今日も始まりました。
  カルーアミルキー・ウェイ




あぁ、はいはい。 なるほどね。
カルーアってのがハンドルネームなわけね。
で、ラジオのタイトルがミルキー・ウェイ(天の川)だと。


いい加減にしてもらっていいですか。
己のキャラをわきまえろ。そして死ね。


もうね。
似合わないにも程があるわけですよ。
いっそ民事訴訟を起こしたら勝てるんじゃないかってくらい
絶望的に似合わないわけですよ。
大至急、家裁で争う必要があるわけですよ。


絶対に


豚「はい、今日も始まりました。
   豚まんじゅう今夜もお肉が食べたいブゥ


の方が似合うのに。


そんなことを考えてるうちにも、
豚ビッチはラジオをドンドン進めていく。


豚「今日のラジオには、素敵なゲストの方が、3人も来てくれてま〜す」


は?


ラジオに?
ゲストが?
3人も?
ほう。


ゲストってのは、そのラジオのメインDJ以外で、
ラジオに出演する人のことだろ?
で、それが3人? ほう。


つまり、この豚ビッチ以外に
3人のゲストが来てくれてるってことだから、


ペイでしょ〜。
西郷さんでしょ〜。
あとは……。




ボク?




あー、なるほど。そっかそっか。
ボク、知らないうちにゲストになっちゃってたんだぁ。
部屋に着くなり、いきなりネットラジオを始めたってだけで
こっちとしてはもうドンびきしすぎて脱糞しそうな勢いなのに、
豚ビッチったら、こっちサイドの了承も得ずに、
勝手にボクらをゲスト出演させちゃったんだねぇ。あはは。


すいませーん。なんか先の尖ったものありますー?
なるべく鋭利なものがいいんすけどー。








なかったわけで。








父さん。ボクはブスの殺害に失敗したわけで。
富良野は寒いわけで。
でも、カルーアミルキーウェイの方が
どう考えたって寒いわけで。


そしてその後、ペイと西郷さん、そして諒は結局
行きたくもないブタの家に行かされた挙句、
出たくもないネットラジオに出演するハメに
なったのでした。めでたしめでたし。死にたい。









P.S.
やっとこさネットラジオから開放され、
ようやく帰れるというその至福の瞬間、
豚ビッチの父親がどこからか急に現れたのです。
そして、ボクたちに対してこう言ってきたのです。




「年頃の娘の部屋に何時間いるつもりなんだ!
 少し考えろ! 馬鹿じゃないのか!」




シャブ中なんですかお前。